2010年1月頃、システムエンジニアからフリーランスの実務翻訳者へ転向。 翻訳者として日々出会うであろう、お仕事・生活・人・手続き・幸せ・苦労・雑感などを、 一歩一歩記録していくブログです。
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マニュアル翻訳のやりがい
2010年03月21日 (日) | 編集 |
今一番お受けしているお仕事は、ソフトウェア製品の英日マニュアル
翻訳です。需要の多い分野ですね。

味のある凝った日本語表現を考えることはほとんどなく、正確な内容を
簡潔な表現で伝えるもので、また、文体の統一に重きを置かれるため、
一見あまり面白みはないのですが、
元 SE としてやりがいを感じることがいくつかあります。


■ 製品そのものの品質に関わる

SE 時代は、あるソフトウェア製品のサポートエンジニアを
数年担当していたのですが、ユーザー数も減ってきていたので、
ここ数年はマニュアルも製品本体もローカライズしていない状態でした。

サポートエンジニアとして、お客様の問い合わせに対して
「このマニュアル(英語)のココをご参照ください」と添えると、
初めてのお客様の場合はたいてい「日本語マニュアルはありますか?」
と尋ねられます。

そして「ありません」と答えるときの切なさと言ったら・・・。

海外製品の日本版の場合、日本語のマニュアルがあるかないかで、
「企業がこの製品にどれだけ力を入れているか」
がある程度分かりますよね。

また、ユーザーの立場として「英語版マニュアルを読めばいいやん」と
思うことはあまりないと思います。
(英語が得意な方でも母国語の方がいいでしょう。)

マニュアルは困ったときにまず参照するものなので、
そのように焦っている状態でヘルプを表示すると全部英語だったり、
日本語でも変な訳だったりすると、がっくりくると思います。

分かりやすい日本語のマニュアルは、製品の品質を「高める」という
よりは、ユーザーに製品としての「最低限の品質」を提供するという
意味で、重要ではないだろうかと思います。


■ 製品を知れる楽しさがある

まだ 2 か月程度の翻訳経験ですが、世の中色々な製品があるものだなぁ
と感心します。ソフトウェア製品の翻訳だけではなく実務翻訳のお仕事
全般に言えると思いますが、お仕事を通して自然と色々な知識が付くのが
面白いですね。

(自分の場合は、元 SE ということでソフトウェア製品に対する興味が強い
 のも特にあります。)

UI のある製品の場合はイメージしやすいので比較的翻訳もしやすいの
ですが、

自分としては、分かりにくいソフトウェア製品(UI のないもの、
フレームワークやミドルウェアなど)の翻訳の方が、
他の翻訳者の方と比較して、より差別化できるのではないか、
SE としての経験を生かせるのではないか、と最近感じています。

そのような翻訳の方が、翻訳会社さんの反応がいい気がします。
(気のせいかもしれません;;;)


そういえば「翻訳メモリ」というものも、SE 時代は全く知りませんでした。
フリー/オープンソースの翻訳メモリもあるようですので、これを知って
いれば、多少は SE 時代の出版翻訳も楽になっていただろうに・・。

* * *

一方で、マニュアル翻訳は定型表現が多いため、自動翻訳技術が洗練されて
くれば、最初にそちらに移行される分野だろうなとも感じています。
(人間の手が入るのはレビューから)

日本語を書く力を高めつつ、より日本語の力が求められる分野を開発して
いかなければいけないな・・、しかしどんな分野だろう・・、
と考えることの多いこの頃です。

テーマ:SOHO・在宅ワーク
ジャンル:ビジネス
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